乳がん検診を積極的に受けてもらおうと、日本乳癌(がん)検診学会は20日、横浜市で市民公開フォーラムを開いた。フォーラムでは、患者が体験をもとに、早期治療するためには自分で健康管理に気を付けることや、検診の大切さを訴えた。後援は、JAグループ神奈川など。
横浜市の伊藤さち子さん(59)が、乳がんの治療を受けたのは6年前。がんの可能性のあるしこりがあるかどうか、毎日、自分で胸を触ってチェックしていたおかげだった。
中日新聞
リボン運動”色とりどり 認知度にばらつきも
さまざまな色のリボンを、メッセージを込めて身につけたり、ホームページにイラストで掲載したりする「リボン運動」が広がりを見せている。北朝鮮による拉致被害者の救出をめざす「ブルーリボン」を始め、児童虐待防止をめざす「オレンジリボン」、乳がんの早期発見と検診受診を啓発する「ピンクリボン」など、色によって願いはさまざまだ。ただ、認知度不足からメッセージが伝わりにくいものや、同じ色で複数の意味を持つものもあり、さらなる啓発が必要なケースも多い。
MSN産経ニュース
乳がんと保険
乳がんと保険
エクササイズで改善 乳がん手術後の痛みや腫れ
乳がんの手術後、腕が動かしにくい、脇の下のリンパ節なども切除したために、リンパ液の流れが滞り、腕が痛む、腫れるなどの症状に苦しむ人は多い。外出をあきらめ、精神的にも落ち込む女性たちのためのリハビリエクササイズに取り組む動きが始まっている。同じ立場で話し合う場も設けて、体と心双方を大切にするのが大きな特徴だ。
九月下旬の講座は三十歳から六十九歳の五人が参加した。静かな音楽が会場に流れる中、あぐらを組んで「首の後ろ、耳の下、きゅっきゅっと押して。呼吸忘れずに」。リンパ節を押す、肩を上げ下げ、鎖骨や肩甲骨を開いて縮めて−。寝ころんで腹式呼吸や胸式呼吸も。ゆっくりした動きと大きな呼吸の注意が重ねられる。「手術あとに息が届くような意識で呼吸して」「そこは痛い? もう少し動かせるから、怖がらないで息をはきながら」。昨年末に手術した女性(45)は五回目。「痛くて右側が前かがみに固まっていた。講座を受けて大きく呼吸して胸が張れるようになった」と笑顔で語る。
運動後はおしゃべりタイム。四月末に手術をした女性(30)は大好きなスポーツを今後どれだけできるか、不安を口にしていた。大木さんは指導もするが「私はこうだった。今私はこうしている」と体験談も多い。「私もやっぱり今も痛いから仲間同士で安心感を持ちたい。体を動かして語り合う中で自信と希望が生まれる」と大木さん。
大木さんは三十四歳で乳がん手術を受け、右胸と右脇の下のリンパ節を全摘出した。麻酔が切れた直後から、金縛りにあったかのように腕、肩、胸部がかちかちに重く痛んだ。「二歳の息子の世話もある。どうやって生きていくの!って途方に暮れた」と振り返る。
病院のリハビリを何回もこなしたり、腕をさすり続けたりする中で、舞踊経験を生かし、患部だけでなく呼吸も含めて体全体を動かすリハビリができないか、と考えるように。リンパの流れ、体の仕組みなど独学で続け、自分の体で確かめながら考えたエクササイズをリンパ浮腫マッサージの専門家らに評価してもらってまとめた。
「リンパの流れと呼吸を合わせながら、ある程度筋肉に負荷を掛け、開放、収縮させる運動がポイントです」。幼少時の自身の愛称から「マーニャサイズ」と名付けた。リンパ浮腫対策委員会という患者会も立ち上げた。
痛みや病気の不安を抱える受講者たちに大木さんは「治ろうとあなた自身が思っていなくても体は思っている。だからあなたも助けてあげて」と伝える。六月末に手術した女性(48)も「手術後も抗がん剤などの治療が続くと落ち込む。でも通院以外に何をしたらいいか一人では分からない。一般のヨガ教室などは胸の痛みがあるし、着替えも抵抗が。ここならホッとできる」と話す。大木さんは、横浜市の男女共同参画センターの講座でも講師を務める。
東京YWCAは二〇〇五年度から、オーストラリアで広く実施される乳がん手術後のリハビリプログラム「アンコア」を取り入れた講座を開催。プールエクササイズも取り入れるほか、やはり毎回学習会やおしゃべり会が組み合わされている。
プールは一般の人とは別で、傷あとを気にせず入れる配慮も。現在までに百人以上が参加する。担当者は「一人で悩んでいる人は多いけど同じ体験を経た者同士、話し合うと気持ちが強くなる。体が改善してくると気持ちも明るくなる。二つは不可分です」。来年度以降も開催を予定している。
中日新聞2007年10月21日
九月下旬の講座は三十歳から六十九歳の五人が参加した。静かな音楽が会場に流れる中、あぐらを組んで「首の後ろ、耳の下、きゅっきゅっと押して。呼吸忘れずに」。リンパ節を押す、肩を上げ下げ、鎖骨や肩甲骨を開いて縮めて−。寝ころんで腹式呼吸や胸式呼吸も。ゆっくりした動きと大きな呼吸の注意が重ねられる。「手術あとに息が届くような意識で呼吸して」「そこは痛い? もう少し動かせるから、怖がらないで息をはきながら」。昨年末に手術した女性(45)は五回目。「痛くて右側が前かがみに固まっていた。講座を受けて大きく呼吸して胸が張れるようになった」と笑顔で語る。
運動後はおしゃべりタイム。四月末に手術をした女性(30)は大好きなスポーツを今後どれだけできるか、不安を口にしていた。大木さんは指導もするが「私はこうだった。今私はこうしている」と体験談も多い。「私もやっぱり今も痛いから仲間同士で安心感を持ちたい。体を動かして語り合う中で自信と希望が生まれる」と大木さん。
大木さんは三十四歳で乳がん手術を受け、右胸と右脇の下のリンパ節を全摘出した。麻酔が切れた直後から、金縛りにあったかのように腕、肩、胸部がかちかちに重く痛んだ。「二歳の息子の世話もある。どうやって生きていくの!って途方に暮れた」と振り返る。
病院のリハビリを何回もこなしたり、腕をさすり続けたりする中で、舞踊経験を生かし、患部だけでなく呼吸も含めて体全体を動かすリハビリができないか、と考えるように。リンパの流れ、体の仕組みなど独学で続け、自分の体で確かめながら考えたエクササイズをリンパ浮腫マッサージの専門家らに評価してもらってまとめた。
「リンパの流れと呼吸を合わせながら、ある程度筋肉に負荷を掛け、開放、収縮させる運動がポイントです」。幼少時の自身の愛称から「マーニャサイズ」と名付けた。リンパ浮腫対策委員会という患者会も立ち上げた。
痛みや病気の不安を抱える受講者たちに大木さんは「治ろうとあなた自身が思っていなくても体は思っている。だからあなたも助けてあげて」と伝える。六月末に手術した女性(48)も「手術後も抗がん剤などの治療が続くと落ち込む。でも通院以外に何をしたらいいか一人では分からない。一般のヨガ教室などは胸の痛みがあるし、着替えも抵抗が。ここならホッとできる」と話す。大木さんは、横浜市の男女共同参画センターの講座でも講師を務める。
東京YWCAは二〇〇五年度から、オーストラリアで広く実施される乳がん手術後のリハビリプログラム「アンコア」を取り入れた講座を開催。プールエクササイズも取り入れるほか、やはり毎回学習会やおしゃべり会が組み合わされている。
プールは一般の人とは別で、傷あとを気にせず入れる配慮も。現在までに百人以上が参加する。担当者は「一人で悩んでいる人は多いけど同じ体験を経た者同士、話し合うと気持ちが強くなる。体が改善してくると気持ちも明るくなる。二つは不可分です」。来年度以降も開催を予定している。
中日新聞2007年10月21日
女性保険 医療
太りすぎは「がん」誘発
太りすぎは「がん」誘発、望ましいBMI値20〜25
世界がん研究基金(ロンドン)は、太りすぎが、乳がんや膵臓(すいぞう)がんなど、6種類のがんになる危険性を高めるという調査報告をまとめた。
報告書は、発症の危険性を下げるには、肥満度を示すBMI値(体重を身長の2乗で割った数値)を20〜25に保つのが望ましいとした。日本肥満学会によると、日本人のBMI値の標準は22。肥満は25以上とされている。
同基金は、1960年以降に世界各地で書かれた50万件の研究報告から、7000件を選び出して、がんと体重、食事との関係を分析した。その結果、肥満によって乳がんや膵臓がんのほか、直腸、食道、子宮内膜、腎臓のがんになりやすいと結論づけた。10年前の報告よりも5種類増えた。
調査報告はまた、ハムやベーコンなどの加工肉は直腸がんになる危険性を高めるとし、赤肉も週に500グラム以上食べるべきではないと指摘。<1>1日30〜60分の運動をする<2>甘い飲み物を控えて水を飲む<3>果物、野菜、繊維質を含む食べ物を取る――など、がんを回避する方策も記している。
読売新聞
世界がん研究基金(ロンドン)は、太りすぎが、乳がんや膵臓(すいぞう)がんなど、6種類のがんになる危険性を高めるという調査報告をまとめた。
報告書は、発症の危険性を下げるには、肥満度を示すBMI値(体重を身長の2乗で割った数値)を20〜25に保つのが望ましいとした。日本肥満学会によると、日本人のBMI値の標準は22。肥満は25以上とされている。
同基金は、1960年以降に世界各地で書かれた50万件の研究報告から、7000件を選び出して、がんと体重、食事との関係を分析した。その結果、肥満によって乳がんや膵臓がんのほか、直腸、食道、子宮内膜、腎臓のがんになりやすいと結論づけた。10年前の報告よりも5種類増えた。
調査報告はまた、ハムやベーコンなどの加工肉は直腸がんになる危険性を高めるとし、赤肉も週に500グラム以上食べるべきではないと指摘。<1>1日30〜60分の運動をする<2>甘い飲み物を控えて水を飲む<3>果物、野菜、繊維質を含む食べ物を取る――など、がんを回避する方策も記している。
読売新聞
乳がんと保険
乳ガンの治療 切除回避で後遺症減る
日本人女性に最も多いがん・乳がん。三十代後半から五十代を中心に増えている。だが温存手術や薬物・放射線療法の進化で、乳房を残し、術後のQOL(生活の質)を保つことも可能になってきた。第一回はリンパ節切除を回避できる「センチネルリンパ節生検」を紹介する。 (杉戸祐子)
東京都三鷹市の杏林大病院。手術室で五十六歳の女性の乳がんの手術が始まった。左乳房に直径約二センチのがんがある。執刀医の井本滋教授はまず左乳房の乳輪に青色の色素の入った液体を注射した。色素の動きで、乳房から最初に流れ着く、脇の下のリンパ節を特定するためだ。
このリンパ節が「センチネルリンパ節」=イラスト。センチネルとは「見張り役」の意味で、がんが最初に転移するリンパ節のことだ。同リンパ節に転移があれば、脇の下のリンパ節の切除が必要だが、転移がなければ切除は不要だ。リンパ節切除は術後にリンパ浮腫(リンパ液の流れが悪くなり皮下にたまる状態。むくみや痛みに悩まされる)を引き起こす例が多く、患者のQOLに著しく影響するため、切除せずに済めば利点は大きい。
手術では左脇の下を三センチほど切って電気メスで掘り下げ、同リンパ節を探した。青く染まった同リンパ節を見つけると慎重に切断し、病理医に「迅速病理診断」を依頼。それから、がんの摘出に取りかかった。約二十分で摘出を終えると病理医から回答が入った。「がん、ありません」
井本教授は助手らに「郭清(リンパ節切除)はなし」と宣言し、脇の下の切開部分を縫い閉じた。その後、がんを摘出した部分に取り残しがないかを調べ手術は終了。開始から二時間弱だった。女性は四−五日で退院し、再発予防の放射線治療やホルモン治療などを開始するという。
乳がんの手術は転移の有無にかかわらず、脇の下のリンパ節を切除するのが定石だったが、センチネルリンパ節生検が広まり、流れが変わった。同院の場合、腫瘍(しゅよう)が三センチ以下で画像上リンパ節転移が見られない場合、同生検の対象となる。「患者が十人いれば対象者は六−七人いる」と井本教授。結果を見ると、約八割は転移がなく、リンパ節切除をせずに済んだ。井本教授は「画像上転移のない人に転移のないことを確認する手技」と位置付ける。
利点は術後のリンパ浮腫の減少だ。井本教授によると、手術から五年後のデータで、リンパ節を切除した人の約60%に腕のむくみや痛みなどの後遺症がみられたが、同生検を経て切除を回避できた人では約4%にとどまった。同生検が正しい診断をする正診率は98%程度。残り2%の症例ではがんがないと判断されたが、がんが残った。予後の検証は今後行われる。
患者の費用は四−五日間の入院費を含め、十数万円程度。同生検は全国の数百の施設で導入されている。井本教授は「リンパ節転移を診断するための標準的な手技であり、今後さらに普及するだろう」と語る。
中日新聞より
東京都三鷹市の杏林大病院。手術室で五十六歳の女性の乳がんの手術が始まった。左乳房に直径約二センチのがんがある。執刀医の井本滋教授はまず左乳房の乳輪に青色の色素の入った液体を注射した。色素の動きで、乳房から最初に流れ着く、脇の下のリンパ節を特定するためだ。
このリンパ節が「センチネルリンパ節」=イラスト。センチネルとは「見張り役」の意味で、がんが最初に転移するリンパ節のことだ。同リンパ節に転移があれば、脇の下のリンパ節の切除が必要だが、転移がなければ切除は不要だ。リンパ節切除は術後にリンパ浮腫(リンパ液の流れが悪くなり皮下にたまる状態。むくみや痛みに悩まされる)を引き起こす例が多く、患者のQOLに著しく影響するため、切除せずに済めば利点は大きい。
手術では左脇の下を三センチほど切って電気メスで掘り下げ、同リンパ節を探した。青く染まった同リンパ節を見つけると慎重に切断し、病理医に「迅速病理診断」を依頼。それから、がんの摘出に取りかかった。約二十分で摘出を終えると病理医から回答が入った。「がん、ありません」
井本教授は助手らに「郭清(リンパ節切除)はなし」と宣言し、脇の下の切開部分を縫い閉じた。その後、がんを摘出した部分に取り残しがないかを調べ手術は終了。開始から二時間弱だった。女性は四−五日で退院し、再発予防の放射線治療やホルモン治療などを開始するという。
乳がんの手術は転移の有無にかかわらず、脇の下のリンパ節を切除するのが定石だったが、センチネルリンパ節生検が広まり、流れが変わった。同院の場合、腫瘍(しゅよう)が三センチ以下で画像上リンパ節転移が見られない場合、同生検の対象となる。「患者が十人いれば対象者は六−七人いる」と井本教授。結果を見ると、約八割は転移がなく、リンパ節切除をせずに済んだ。井本教授は「画像上転移のない人に転移のないことを確認する手技」と位置付ける。
利点は術後のリンパ浮腫の減少だ。井本教授によると、手術から五年後のデータで、リンパ節を切除した人の約60%に腕のむくみや痛みなどの後遺症がみられたが、同生検を経て切除を回避できた人では約4%にとどまった。同生検が正しい診断をする正診率は98%程度。残り2%の症例ではがんがないと判断されたが、がんが残った。予後の検証は今後行われる。
患者の費用は四−五日間の入院費を含め、十数万円程度。同生検は全国の数百の施設で導入されている。井本教授は「リンパ節転移を診断するための標準的な手技であり、今後さらに普及するだろう」と語る。
中日新聞より
タグ:乳ガン

